なんらかのスキルを得たいと思っている人はたくさんいます。
ここで言うスキルとは、才能とか実力とか、
「結果を出しやすい能力」みたいなものだと思ってください。
人間は不完全な生き物です。
かしこい分、自分には不可能なこともわかっちゃいます。
けど、せっかく生まれたからには、
スキルや能力を身につけたい。
そう思ったことはありませんか?
ぼくもそのひとり。
日々すごしていて、自分の弱さを痛感しています。
ちぎれそうなくらい手をのばして、
ようやく手にした、ひとつのスキルについて書きます。
ぼくが獲得したスキル。
これは宝物です。
それは…、
「向上心」です。
目次
「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」が刺さった思春期
「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」
これは夏目漱石の小説「こころ」で登場する言葉です。
高校生の夏休み。
こころを読んで、読書感想文を提出する宿題が出て、
そのとき出会った言葉です。
衝撃を受けました。
ギクッとしました。
自分の将来について悩んでいた頃。
どういう文脈で登場したかというのは、
本を読んで感じていただくとして…、
ぼくがこの言葉に出会ったときに強く感じたのは、
おおきく2つ。
1.なにか突出した成果を上げる人生を歩むには、
向上心があった方がいい
2.ちょうど自分は高校生で(当時)、これからいくらだって成長出来るんだから
貪欲に、燃えたぎっていった方がきっと楽しい
…まだ何も成し遂げていない当時のぼくに、
「向上心」が装備された瞬間でした。
ハンターハンターが流行っていたのも大きい
当時マイブームで、
コミックのハンターハンターが流行っていました。
もはやぼくのバイブルです。
そのマンガには、「念(ネン)」という、
ざっくり言うと超能力みたいなチカラが登場します。
モノを動かしたり、自分の防御力を高めたり…
いろいろ出来る力です。
けど得意不得意があって、習得出来るチカラは傾向があります。
生まれた環境や性格に起因する、という設定です。
当時からぼくは中二病みたいな性格ですから、
当然、「自分にはどんな念が宿るだろうか」なんてことを空想します。
そこで思いついたのは、
「どんなチカラも練習や特訓次第で手に入れられる能力」とかでした。
…いやー、振り返ると陳腐で、欲張りなやつです。
だけどそこで、思いついたことがあります。
想像出来ることは創造出来るのでは?
コミックで出てくる特別なチカラも、
現実世界でありえないような奇跡のパワーも、
世界で誰かが「出来たらいいな」と願うから実現するんじゃないかと思うんです。
ドラえもんのひみつ道具も、作者さんたちが思いついたから生まれたんですよ。
どっかで法衣を着た僧侶が「心頭滅却すれば火もまた涼し」的なキセキを起こしたり
モノを中に浮かしたりテレポーテーションしたり念力がどうとか言ったり。
タイムリープもののフィクションとか。
人間は知能を持っていて、「願う」「想像する」ことが出来る。
思いつくことが出来るのは、いつか実際に出来るためのフラグかもしれませんよ。
…そんなことを考えるようになりました。
いまは西暦は2000年を越えて、平成が終わり令和の時代。
メタバースなんていう言葉もチラホラしはじめていますね。
少なくともアバターの状態だったら、すでに「空を飛ぶ」なんてことは「出来る」わけです。
その場所を創ることが出来たのも、人間です。
これを読んでいるアナタは人間ですか?
未来を良くしたいと思っていますか?
出来ることを増やしたいと思いますか?
もしYesなら、そう思うなら
それが出来るための立派なフラグが立っていると思いませんか?
これから特別なイベントが発生して、
テンション上がるBGMや効果音が鳴り響いて、
なんならカラダが光りだして、
なにかに覚醒するかもしれない。
願ったら、出来るための用意が出来たのかもしれません。
そのワクワクした状態こそが、
「向上心」です。
あとは、進めばいい。
スキルを得るというのは、浮上することだ、進み登ることだ
向上心があると不思議と見えてくる、
「次の景色」があるものです。
向上心とは「どうしたらスキルを身につけられるのかが、わかる能力」です。
面倒でも明らかにして分析して、やる能力です。
そして、前進することをやめない能力です。
例えば、逆上がりがしたいとします。
鉄棒を持つ手は順手か、逆手か。
地面を蹴る足はどっちでいくか。どちらでも出来るか。
目はつぶるか、開けて天を見るのか鉄棒を見るのか。
つま先の角度はどうするか、手をいつグイッと引くのか。
回ったあとに着地の足はどんな角度が適切なのか。
何度も何度も考えて、試す。動く。
それをする原動力が、「向上心」です。
例えば、資格を取りたいとします。
どうしたら資格に合格するのか、条件がわかる。
何を覚えたらいいのかわかる。
もしわからなかったら、調べてでも答えにたどり着こうとする。
資格のとり方がわかったら、どうやって自分の人生に染み込ませるか考える。
資格を持っている人生を思い浮かべて、実現するために、
やるべきことを、やっていく。姿勢をつらぬく。
軌道修正をしながら、必ずゲットする。それまで諦めない。
例えば、金持ちになりたいとします。
どうしたらお金がゲット出来るのか。
一人から大金をゲットするのか、大勢から少しずつ大量にもらうのか。
何をしたら、お金をくれるのか。
もしわからなかったら、調べてでも答えにたどり着こうとする。
お金を持っている人生を思い浮かべて、実現するために、
やるべきことを、やっていく。姿勢をつらぬく。
軌道修正をしながら、必ずゲットする。それまで諦めない。
幸せな人生を歩みたいとします。
何をしたら幸せか。
幸せな行為は一時的か、半年か、数年か。
それとも一生か。
幸せを持っている人生を思い浮かべて、実現するために、
やるべきことを、やっていく。姿勢をつらぬく。
軌道修正をしながら、必ずゲットする。それまで諦めない。
…言いたいこと、わかってきましたか?
思いつくだの、考えるだの、
分析するだの、修正するだの、
面倒くさいと思うようなことをしてでも、
前に進む。
その姿勢をやめないで、続ける。
諦めないで、満足するまで。
その心持ちがどうやら、
「向上心」と呼ばれるものです。
まとめ、せっかく生きてるならスキルをゲットしよう。それには向上心を装備するのがラク
「向上心」を持つことの楽しさやら重要性やら
に関する話
でした。
せっかく生まれて、なにかやりたいことがあるなら、
向上心をメラメラと燃え上がらせて
ガッツリ結果出す方が楽しくないですか?
「そんなアグレッシブにやって疲れたくない…」
って人も中にはいるかもしれません。
そんな人はこれはどうでしょう?
「ダラケてぼーっとして、ぐうたらして
心身ともに回復につとめる能力」
なんていうスキルも世の中には存在します。
そして気が向いたら、またギラギラと燃えて走り出せばいい。
そーゆーのを、世間一般では
メリハリと呼ぶそうです。
向上心を自由自在に発揮できれば、
様々なスキルをゲットしやすくなる可能性があります。
よりよい未来を手に入れたいってことですから。
イヤイヤやって、パワーアップ出来るほど
人生ゲームは甘くないでしょ。
「向上心」と同時に、
「向上しない心」も持てるようになれば、
メリハリがつけられて、
まさに自由自在です。
せっかく生きているので、
ご自分が心地よい向上心のバランス、
濃度を見つけられるよう
願っていますよ。